【この商品の特徴】
1905年、スイスにてその歴史をスタートさせたモバード。エスペラント語で「たゆまぬ前進」を意味するブランド名の通り、革新的なデザインと優れた機能性を兼ね備えたコレクションを数多く生み出し続けました。クオーツショック以前はマニュファクチュールブランドとして隆盛を極めていたモバード、その後は機械式からクオーツへと方向転換を図ることになりますが、この当時に誕生した時計はどれも徹底したビジョンが貫かれていました。無駄を一切省いたシンプルで洗練された普遍的なデザインも特徴の1つです。

1960年代後半はゼニスと合併していた(後に解消)時期であり、両社共通のデザインを用いながらブランドネームのみ異なるモデルが生産されていました。トリプルカレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフを搭載したアストロニックはその最たる例といえます。

こちらのデイトロンHS360には世界初の自動巻きクロノグラフ「エル・プリメロ」こと、cal.3019PHCが搭載されています。3万6000振動数を誇るハイビートの自動巻きを搭載していることを謳うため、モデル名にはHS360と誇らしげに記載がされています。モバード版は12時位置にデイト表示があるのが特徴で、オリジナルのエル・プリメロ自体の現存数が少なくなっている中、たいへん貴重な個体といえます。

キャリバー3019PHC搭載の希少モデル