【この商品の特徴】
1930年代〜50年代にかけて製造されていたロレックスで最も希少なモデル、通称「バブルバック」。1931年に開発されたロレックスの3大発明の1つ、パーペチュアル(自動巻き)機構は、初期のものは従来手巻き式だったムーブメントに自動巻きのローターを取り付けていたため、ローターの分だけ厚みが増し、それを覆うため時計の裏ぶたが泡のように膨らんだ形状をしていました。その外見的な特徴からバブルバックと呼ばれ、今日では希少なコレクターアイテムとなっています。自動巻き時計の黎明期を今に伝える、歴史的な視点からも面白みのある時計の1つです。

こちらは1940年代製造のバブルバックで、経年によりほどよくやけた文字盤が歴史的な背景のあるこの時計に風格を添えています。立体感のあるゴールドのアプライドインデックスとリーフ針がよりクラシカルな雰囲気を醸し出し、秒針を6時位置に独立させたスモールセコンドも当時のアンティークらしい人気のディテールです。

ベゼルには5分ごとに間隔をあけて細かく刻みの入ったファインリーエンジンターンドベゼルが採用されています。丸みのある飴のような質感のプラスチック風防と膨らんだ裏ぶたがぷっくりとしたシルエットを生み、何ともいえない可愛らしい印象を醸し出しています。

こちらの時計に漂う「よく使い込まれたツール」という雰囲気は、一朝一夕で出せるものではなく、質の良いものが長年大切にされてきて初めて生み出すことのできるもの。使い込むほどにさらに愛着の湧く1本となるでしょう。

【スペック・その他特記事項】
通称「バブルバック」と呼ばれる1940年代製造モデル。プラスティック風防。こちらは国内で製造し職人が1つ1つ丁寧な縫製に拘り作り上げたベティーロードオリジナルのストラップをお付けしております。日常の着用に問題はございませんが、非防水ですのでお取扱いにはご注意ください。文字盤は時間の経過と共に焼けていますがアンティークの風合いを良く醸し出しています。メンテナンス済み。

【ロレックスについて】
1905年創業のロレックス。今でこそメンズウォッチと兼用のデザインが多く、レディースロレックスといえばデイトジャスト一択という印象がありますが、アンティーク時代のロレックスは女性専用のエレガントな時計を多様に製造してきました。世界中で絶大な人気を誇るロレックスだけにアンティークの人気も高く、高価な価格帯のものが目立ちますが、現行品では決してありえないような1点物の作品をあえて探していくのもアンティークロレックスならではの楽しみ方といえるでしょう。